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旧校舎の前まで着き、立ち止まったオレはユウダイのいる場所を確認しようと皆を呼び止めた。
「入る前に、場所を確認しないと」
オレがそう言うと、ミナトがカバンを下ろし冊子のコピーと見取り図を取り出した。
冊子をナオヤが受け取ると、6番目の詳細を読み上げる。
「6番目は…4時44分の鏡」
「…場所はどのへんだ?」
リョウスケが冊子を覗き込みながらミナトにそう聞く。
「1階の、学食のあたりかな…」
「じゃあ、とりあえず学食から探そう」
オレはそう言うと、振り返り旧校舎を見上げた。
更に異質さを増した旧校舎は、暗い暗い闇にオレたちを飲み込もうとしているような錯覚さえ覚える。
今はここに入ってはいけないと、そんな気がしていた。
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