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ぐるっと回って生徒会室へ向かっている途中、第3資料室を横切る。 『……うぎゃぁ!!』 その瞬間に中で何かが動いたらしくガタンと物音がした。 …………幽霊だって急に物音がすれば驚くんだ。だってそれは人間の生理現象だからね。反射だからね。仕方のない事なんだよ。もう死んでるから人間じゃないけれども!! 『…………誰に言い訳してるんだか…』 幽霊になってから独り言が多くなって困る。 さて、今物音が聞こえたこの資料室は今やもう物置状態で使われてない筈なんだが……はっ!! 『まさか俺のお仲間(幽霊)!?』 それはもう行くしか無いだろう。幽霊なら、もしかしたら一緒に話が出来るかもしれない。長い間一人は寂し過ぎる。寂し過ぎて誰かをこっちに引き摺り込みそうな位、話が出来る相手が欲しい。 と、言う訳で突撃じゃー!! 扉をすり抜けて資料室の中に入った。 さぁさぁ…お仲間は!? 『……あれ?』 しかし資料室の中には誰も居なかった。…奥か? そう思い、期待に胸を膨らませ、軽い足取りで資料室の奥に進む。
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