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「……………………。」 俺達は資料室を出て、長い長い廊下を会話も無く歩いていた。 「……………………。」 「……………………。」 ……き、気まずい… 資料室を出てから何の会話も無く、話題も見付からない為話し掛ける事も出来ずにいた。 廊下には2つの乾いた足音だけが響く。 「……そういえば…」 ここで、宮野君がふと思い出した様にポツリと呟いた。その声がやけに大きく聞こえた気がした。 まぁ、とにもかくにも話題が出てよかった… 「どうしたの?」 「いえ、大したことではないんですけど…」 宮野君が次に言い放った言葉に愕然とした。先程の話題が出てよかった発言は撤回しよう。 「結城さんって、いつあの資料室に来たんでしたっけ?」 最悪の話題だ。
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