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だから母さんと手を繋いで買い物に繰り出したというわけだ。
そして、一つ重大な点に気づいた。
なんと、我が母上様は臭くないのだ!
女性だからかとか、美人補正かと思ったが、よく考えれば愛しのマイサ姉やマリサは残念ながらくさ・・・香しい匂いではない。
「母様はいい香りがします。」
「あら、ありがとう。」
ママはこう見えても元貴族だから身だしなみには気を使っているのよ。」
衝撃の事実発覚。
なんと母さんは貴族だったそうだ。
「母様が貴族様なら僕も?」
「今は貴族ではないの。
ママは位の低い貴族で、兄と姉が居たのよ。
だから跡取りになれるわけではないし、結構自由に行動できたのよ。
だからパパと結婚して今は平民よ。」
俺の口調は気にしないでくれ。
母さんの話によると、跡取りは長男がなるのが基本らしい。
それ以外は、男子は平民になり、女子は他の貴族に嫁入りを果たせれば貴族のままだ。
母さんは学校では結構もてていたらしいけど、街で父さんに出会ってアプローチをかけられたらしい。
普通は平民が貴族にアプローチを駆けるなんてありえないそうで、下手をすれば不敬罪で処刑ものらしい。
そんな大胆な父に興味を持ち、少しずつ仲が発展して行き今に至るらしい。
実家の方とも仲は両行のままらしいのでよかった。
ただ、貴族と言っても金銭面で苦労しているらしく援助は期待できないらしい。
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