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「殺しちゃったの?
だったらすぐに血抜きしなきゃ!
沢に運ぶからマイクも手伝って!」
俺はマイサ姉と二人でオオトリを沢まで運ぶ。
案外近かったので助かった。
この鳥重いんだよ。
「マイクは血抜きの仕方まだ知らないよね。
私がするから見ててね。」
マイサ姉はオオトリの首をナイフでぱっくりと斬り、レイン兄を呼びに行った。
木につるしたいみたいだがマイサ姉一人の力ではそこまで持ち上げられないみたいだ。
それからレイン兄と二人でテキパキと作業をこなしていく。
血が抜けるまで待つ必要があるので、マイサ姉が見張りとして残り俺とレイン兄は木の実や山菜を取りに行った。
数時間たつと街まで売りに運びに行った。
「おじさん!
またオオトリ獲ってきたよ!」
「おうおう、レインにマイサちゃんじゃねぇーか。
またオオトリとったのか。
お前らなら立派な狩人、いや、立派なハンターになれるぞ。」
「違うの、今日とったのは私の弟のマイクなの!」
がっはっは!と笑いながらレイン兄とマイサ姉の頭をぐしゃぐしゃに撫でる豪快なおじさん。
肉屋のおじさんだ。
元ハンターらしく凄い筋肉をしている。
「んん?お前さんが噂のマイクか。
さすが二人の弟だな。
お前も将来立派なハンターになるぞ!」
またまた豪快に笑いながら頭を撫でてくる。
なんだか嫌いになれないタイプのおじさんだな。
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