作って取って異世界の森

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「それで買取だったな。 どれどれ・・・ふむ、普通のサイズのオオトリだな。 血抜きはきちんとできてるな。」 な、なんだか査定される瞬間ってドキドキするな。 「そうだな440G、あぁ、銀貨4枚と銅貨4枚だ。」 「G(ゴールド)ってなんですか?」 「あんまり下町の奴らは使わないよな。 Gってのは金の単位っていやぁ分かるか?」 「分かりますけど、どうして下町の人たちはあまり使わないんですか?」 「そりゃ440Gって言われてすぐに銀貨4枚銅貨4枚って計算できないからだ。 時間をかけりゃあできるがそれだったら初めからそう言ってやったらいいだろ?」 商人や少し裕福な家庭になるとGの単位が普通だと付け加えていた。 えっと、銅貨1枚1Gで銀貨1枚100Gだな。 「400Gで構いませんので少しお肉を分けてもらえませんか?」 「別にいいけどよ、やっぱり坊主も肉食いたいよな。」 「俺にじゃなくて母様に食べさせてあげたいんです。 母様最近元気がなくって。」 おじさんはポカンとした顔をした後すぐに、何故か猛烈に泣き出した。 「うおぉぉぉ! なんていい息子なんだ、坊主は! ほら、おまけしてやる! 上手い肉食わせてやれ!!」 おじさんは銀貨4枚とオオトリの胸肉部分を分けてくれた。 何でもここが二番目に美味しいらしい。 さすがに一番おいしいところは高値で取引されるらしくおまけできないと謝られた。
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