プロローグ

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吾輩は赤ん坊である。名はまだない。 ・・・ごめんふざけた。 いやでも本当、今自分が生まれたての赤ん坊ってことしかわからない。 俺、普通の18歳男子高校生だったはずなんだけど。 「マイン!よく頑張った! 可愛い男の子だ!!」 「本当、すごく・・・可愛いわ。」 「ああ!口元なんてお前そっくりだ!」 「鼻筋は、あなたに、そっくりよ。」 ・・・なんだこれは? 微イケメンと美女が目の前でいちゃついてる。 リア充爆発しろ。 「まつ毛なんてマインと同じくらい長いぞ。」 「まゆならあなたぐらいキリッとしてるわ。」 こういう時目元はとか言うんじゃないの? あれ?また目が死んでる? 目の死に具合は引き継いでる? ・・・というかこれってあれだよな。 異世界転生ってやつだよな。 ひゃっふぅうう! 俺、大・勝・利!! 「あなた、名前を決めて上げないとこの子がかわいそうだわ。」 「ふっふ、実はもう決めてる。 お前の名前はマイクだ!」 「すごいかわいい名前ね!」 うっわー。 マイクって。マイクって。 モブの代表格の名前じゃんかよ。 パピー、マミー両方ともネーミングセンスなしだな。 って、なんだか眠たくなってきた。 赤ん坊って・・・不便・・・。
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