異世界はつらいよ

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家の近くには山がある。 兄と姉はよく友達とその森まで遊びに行っている。 もういっそ川遊びでもして汚れ落ちてくれないかな。 と思うが、残念ながらこの一年で川遊びをしていた形跡がなかったので森に川は無いのかもしれない。 まぁそれは良い。 よくはないけどもっと大切なことがある。 それは、なんと俺がハイハイをマスターし、ちょっと歩けるようになったことだ! そして家の中を捜索中に本を見つけて読んで見たが、文字が全く分からぬ。 言葉は分かったが文字は駄目だった。 あ、ちなみにまんまとお母さんとマイサとレインて話せるようになった。 お父さんはまだ無理だったので凄く落ち込んでた。 それから事あるごとにお父さんと呼ばせようとしてきて・・・うざい。 次に覚えるのはうざいかもしれない。 とにかく生活環境をどうにかしたいがまずは歩けるようになるのと話せるようになるのが先だ。 そして、これがこの一年での一番の発見なんだが、この世界には魔法が存在する。 母さんが使っているのを見た。 普段はあまり使っていないので、マイサがどうしてなのか尋ねたところ、 「あまり魔法に頼るのはよくないことなのよ。 それにパパは使えないからあなたたちが使えるか分からないもの。 ママが魔法に頼り切ってマイサ達に何も教えられなくなったら困るでしょ?」 と言っていた。
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