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「マイク!
お誕生日おめでとう!」
「ありがとうマイサ姉」
はい、マイサ姉可愛すぎ。
「マイクももう5歳だな!」
「レイン兄・・・くるしい。」
そういって抱きしめてくる兄。
馬鹿野郎!マイサ姉に変われ!
「「兄ちゃんおめでとう!!」」
さすが双子、息ぴったりだな。
「マイクおめでとう。
ほら、あなた。」
「ああ。
マイクおめでとう。
わかってると思うがナイフをプレゼントする。
ナイフは危険なものだ。
扱いには気をつけないとだめだぞ。」
そういって渡されるのは鉄のナイフ。
しかも、上二人がもらったものより質がいい感じがする。
「あのね、あのね!
わたしとレインもお金稼いで買ったの!」
「大きな鳥がたまたま罠にかかっててな。」
森には大きな鳥が生息している。
その中でもさらに大きな鳥を二人ともほぼ同時期に捕まえたらしい。
しかも、二人の罠は出来がよく、鳥に大きなけがもなく生きたまま町に売りに行ったらしい。
普通は鳥はめったに取れず、取れれば家庭の食卓に並ぶのだが、二人は肉を食べたいのを我慢して売りに行ったそうだ。
金額は子供が取ったものと馬鹿に出来ないほどのもので、それなりの金額になったらしい。
その証拠に、二人は銅と鉄が混ざった金属でつくられたショートソードぐらいの剣を持っている。
「ヒグ…ありがとう。」
そんな心温まる誕生日になった。
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