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・・・ふぅー。
前は誕生日は誰に祝ってもらうこともなかった。
両親は共働きでいなかったし、友達はどちらかというと少ない方だった。
むしろ本が友達まである。
そんな灰色な誕生日を送ってきたからこそ、こんな風に祝われて泣いてしまった。
父さんとレイン兄はあたふた。
母さんはあらあらと笑っている。
マイサ姉はどこか痛いの?と涙目になりながら頭を撫でてくれる。
下二人はなぜか一緒に泣き出す。
こんな日常が続くといいな。
・・・出された食事は変わらなかったけど。
やっぱりこんな日常は嫌だ!
もっと快適に過ごしたい!
はぁー。
そんなこんなで俺の誕生日は過ぎて行った。
「マイサ姉、ありがとう。
レン、マリサも落ち着いて。
僕は大丈夫だよ。」
そうそう、下二人は男がレン、女がマリサになった。
俺が大丈夫というと二人とも泣き止み抱きついてくる。
かわええのぅ。
明日はさっそく森行こう!
そろそろレイン兄は森に入れなくなるだろうし、俺が頑張らないとな。
チビ達の頭をなでながら俺は決心する。
この二人が5歳になった時は俺がナイフをプレゼントする!
そして、食生活と衛生面を多少は向上させると!!
いくら可愛くても臭いのは駄目、ゼッタイ!
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