第2話
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「・・・褒めすぎだろ」 耳の後ろの辺りがこそばゆくなる。こんな風に面と向かって人に褒められることなんか、滅多にない。広樹としては一緒に働く上で当たり前のことをしているだけだったのに。周防にはそんな風に見られていたのかと思うと、嬉しい反面、困惑もする。自分がそんな人間じゃないことは、広樹が一番よく分かっていた。
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