第2話

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「つーか今は、彼女なんかできなくてもいいかな。大学とここのバイトでいっぱいいっぱいだから、構ってる余裕なんかないし」   「それ、分かります。女の子って、ちょっとでも構わないと、すぐ拗ねちゃうんですよね。この間も・・・」   のろけ話がはじまって、幾分ほっとした。あまり長く続けていたい話題ではなかったし、そのうち深く自分のことを訊ねられそうだったから。周防はイイ奴だし、仕事もやりやすい。できれば今の関係のままでいられたら、と思う。近すぎず、遠すぎない関係が一番やりやすい。
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