終わりの始まり

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ガシッ 私は腕を掴まれた 上を見上げると長髪の男子生徒が私の腕を掴んでいた その男子生徒は長髪を風で揺らしながら鬼のような形相で私を睨み付けた 「ひっ……キャアアア!」 その顔に恐怖したのか、我に返り屋上からぶら下がっていることに恐怖したのか今となっては思い出せない 私は悲鳴を上げた 「この、バカ野郎!!」 男はそう叫ぶと片手で軽々と私を持ち上げてフェンスの内側に放り投げた ボスンッ 私は誰かに抱きかかえられた
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