終わりの始まり

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「黒滝君って有名なの?」 私は歩きながら聞いてみた 「ん?まあ、ある意味有名なのかもな。おっ、ゲーセン寄っていこうぜ。」 この時はよく分からなかったが、入ったゲーセンで黒滝翔治のことを知ることとなる 中には不良と呼ばれる類の高校生が沢山いたが、普通に遊んでいた 暴れたり悪さをしている人はいない 不良達は黒滝翔治に気がついた 目付きが悪いこともあってか周りを睨み付けているように見える 何人か近づいてくる 喧嘩になる、私はそう確信した 「翔治~、久しぶりだな!春休みなにしてたんだよ!」 あれ? 黒滝君の友達? 「あれ?もしかして彼女?入学したばっかりなのに早っ!」 「ああ、こいつは朝野日和。俺の彼女だ。」 えっ? 私が?黒滝君の彼女? 私は混乱した 「お~い!この子、翔治の彼女だって!手出したら殺されるぞ!ハハハッ!」 「え~、マジショックなんですけど~」 「いいなぁ~」 ギャルメイクの女子高生がショックを受けている 「おっ、プリクラでも撮るか?命拾い記念に?ハハハッ!」 黒滝君は楽しそうに無邪気に笑った 「ちょっと!彼女って何?ここの人達って……」 私の言葉を遮るように黒滝君は引っ張るように私をプリクラへ連れ込む 「不良だよ。俺は不良の中では有名人だ。喧嘩最強の黒滝翔治ってな。別に喧嘩が好きなわけじゃないぞ、俺は遊ぶことが好きなだけだ。」
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