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ーー桃山鉄男
「……ったく面倒くせえな」
俺はグラウンドにいる
「何が面倒臭いのかしら?」
俺の目の前にはプライドの高そうな女がいる
「俺は桃山鉄男だ、お前は七海側の奴だろ?だから、面倒くせえんだよ」
「私は九条悠里、確かに七海君に一番近い存在だけどそれの何が面倒臭いのかしら?」
俺は頭をポリポリと掻いた
「七海側ってことは無視できないだろうが、お前を無視して死なれたら七海が怒りそうなもんだ。」
「そう、別に無視してもらっても構わないわ。私は死なないから」
そう言うと女はスタスタと校舎へ向かって歩き出した
「……七海も変な女に好かれたもんだな」
俺は仕方なく女の後を追い掛けた
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