赤の試験

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「ちゃんと持ってるんだな、じゃあ、これも渡しておくよ」 俺は余りの5枚を誠吾に渡した 「もし、コインが足りない奴がいれば渡してくれ」 「分かった」 誠吾が何を考えているかは分からないが、きっと意味のあることだと信じている 時がくれば話してくれることも信じている 誠吾はそういう奴だ 「誠吾、俺は先に行く。……信じてるぞ」 俺は誠吾に背を向け、石像へコインを渡した
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