赤の試験

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ーー九条悠里 「あれは、東堂?」 私達が校庭に辿り着くと、東堂が校門から出るところが見えた この試験の合格方法は正解だったようね 距離はあったが、石像の手のひらにコインのような物も見えた 「七海君は、もう出たのかしら?」 「ああ、さっき北城からメールが届いた。七海達は先に出たようだ」 桃山鉄男が携帯電話をズボンのポケットにしまいながら近づいてきた 「そう……じゃあ、私も出るわ。七海君が出たのならココに用はないから」 私は石像へと向かった
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