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ーー黒滝翔治
全く、トイレに行きたいならそう言えばいいのにモジモジしやがって
修が察してトイレに行きたいって言うから俺もそれに合わせたが、やっぱり女子はそういうの恥ずかしいのか?
ガラッ
扉を開けるとトイレに繋がった
「おっ!ラッキー!1発で目的地だ。」
ランダムっていうから何度か開け閉めするつもりだったが1発で出た
俺の引きも相当なもんだ
「女子は大丈夫?先に行ってもいいよ。」
修が女子に聞いた
「あ、私行きます。」
瀬野川が手を上げた
「私も行っておく。」
他の2人も立ち上がった
「分かった、ちょっと待ってろ。」
俺はそう言うと1人でトイレに入る
見た感じから誰もいなさそうだが、念のためだ
トイレが無人なのを確認し、教室に戻る
「大丈夫そうだな、扉は開けたままにしなきゃいけないけどいいだろ?」
女子は3人とも頷いてトイレに入った
気を使わせやがって、女子ってのは面倒臭いな
黒滝は内心そう思ったが、修に免じてそれは言わなかった
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