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「これは俺の仮説も混じった話だから聞き流してくれて構わない」
桃山さんは空を見上げたまま語り出した
「この試験は神のイタズラ、ちょっとした遊びなのかもしれない。試験の合格者は力を得る……目的は最高の人間を作る、ただそれだけの試験。北城は他人を蹴落としてまで力が欲しくなかった、だから試験の受験資格を破棄したんだろう」
「試験を受けなくていい、そんな方法があるのか?」
桃山さんは誠吾をチラリと見た
「俺と北城は前回の試験の時に起きたことと、試験後の様子、今回の試験でその方法に辿り着いた。そして、北城はそれを実行したってわけだ。お前は北城から聞いたんだろ?」
桃山さんはもう一度誠吾を見た
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