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私は誰かに抱き締められた
「ごめん……俺達がもっと早く動いてたら犠牲も少なかったのに……でも、日比野達は俺達がちゃんと守るから。」
七海君だ
彼の心臓の鼓動が聞こえる
ドクン、ドクン
普通より早い気がする
彼も怖かったんだ
親友がいたから笑っていられた
鼓動と一緒に彼の優しさも伝わってきた気がした
私は泣いた
安心して泣いた
私が泣き終わるまで彼は抱き締めていてくれた
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