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ーー黒滝翔治
俺と龍は購買の外に飛び出した
うずくまっている生徒が見えた
A組の東堂だ
東堂は龍を希望の眼差しで見ている
「龍、何か変な目で見られてるぞ。ハハハッ!」
龍は振り向かず巨人を見据えている
「翔、今はそんなことよりアレを倒すことに集中だ。あんたも助かりたいならどこかに隠れてろ。」
俺は巨人の動きに注視した
東堂も慌てて離れた
「ウォォォ!」
叫びとともに巨人は購買から出てきた
俺は持ってきた椅子を巨人の足に投げた
巨人は片足を浮かせて椅子を避ける
龍は刀を鞘から抜き走り出した
片足でバランスの悪くなった巨人の反応は遅れる
龍は地面に着いている足を斬った
その姿は侍を彷彿させる
「流石、龍だ!オラァ!!」
俺も巨人の頭に殴りかかる
足を切断された巨人は倒れ、俺の拳と龍の斬撃を無防備に食らった
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