試験官

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階段を上がり廊下に出る 放送室は2階の端にある 「龍生、そう簡単に放送室に行けないみたいだな。」 俺達の目の前に白衣を着て頭に茶色の紙袋を被った人物が立っていた 「あんたが放送してたやつか?」 俺は声をかけた 「そうだ、いや、そうではないかも。」 放送と同じ声だ 「何でこんなことしてる?」 「呪いさ、この学校は呪われる為に存在する。」 俺は腰に付けている刀に手をかける 「ただ、お前達はイレギュラーだな。大人しく試験を受けていればいいものを、こんなとこにまで来てしまうとは。」 白衣の人物から殺気が放たれる その瞬間、俺は刀を抜いていた 躊躇することなく、頭を紙袋を横に切り裂いた ズバッ 「な、なんだと……」 俺は唖然とした 破れさった紙袋の中身、頭がなかった 首から上がない状態で動いている 「言っただろう?これは呪いだ。私を動かしているものは呪いだ。私を倒しても意味はない、試験を受けて生きるか死ぬかだ!」 白衣が舞い上がり、そこにいたはずの人物は消えた 破れた紙袋と白衣だけがその場に残った
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