マリアとアレク

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「全寮制何かに入ったら毎日会えなくなるじゃないか!!」 「そうよ!フェルちゃんに会えないだなんてママ、耐えられないわ!!」 「…あー」 うん、 なるほど。 「毎日は確かに会えなくなるけど…電話だってするし、休みの日には帰ってくる。そろそろ子離れと親離れが必要なんだよ」 「そんなの必要ないわ!」 「親子は離れちゃいけないんだっ」 そんなに必死になって 幼少期何があったのかしんねーけどさ 「親子の絆何て離れて変わるもんじゃねーだろ?俺はマリアもアレクも愛してるよ」 「「フェル…」」 感極まったように声をあげる両親。 何で高校ごときにこんなこっ恥ずかしい事しなきゃいけねんだ。 「俺は一ヶ月後もう出るからな、して欲しいことあんなら言えよ」 「ほんとかい?!」 「ほんとっ!?」 とたん目を輝かせる両親に、言ったのは間違いだったと後悔して。 何か買ってやろうと思った。
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