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「部員も活動状態も規約に満たない…このままだと普通に理屈で勝ち目ないよね」
「そんなぁあ…カイ、君だって部員だろ?何とかしてよお」
「え?僕が部員?そうだっけ?」
カ、カイ………。
協力助っ人登場!と思いきや、まさかの……。
「カイ!親友のピンチなのに!冷たい!」
シエラが抗議した。
「正確に言うと、『ミステリー研究会』という団体の危機であって、漣斗の身に危害が及んでるわけじゃないだろ?それに、この学校の『規則』で決まってることなら、僕の出る幕じゃない」
ああ…やっぱり、カイって…カイだよ…。
「ふざけんな!俺にとっては『ミステリー研究会』は命も同然だ!!」
「まったく…君達、居座りの次は仲間割れか」
生徒会長がせせら笑った。
「ま、一人だけでも話のわかるヤツがいてくれて助かる」
「すぐに私物をまとめて出て行ってもら…」
「待て」
カイは教卓からひらりと飛び降りた。
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