〈1〉ミステリー研究会、存続の危機

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「部員も活動状態も規約に満たない…このままだと普通に理屈で勝ち目ないよね」 「そんなぁあ…カイ、君だって部員だろ?何とかしてよお」 「え?僕が部員?そうだっけ?」 カ、カイ………。 協力助っ人登場!と思いきや、まさかの……。 「カイ!親友のピンチなのに!冷たい!」 シエラが抗議した。 「正確に言うと、『ミステリー研究会』という団体の危機であって、漣斗の身に危害が及んでるわけじゃないだろ?それに、この学校の『規則』で決まってることなら、僕の出る幕じゃない」 ああ…やっぱり、カイって…カイだよ…。 「ふざけんな!俺にとっては『ミステリー研究会』は命も同然だ!!」 「まったく…君達、居座りの次は仲間割れか」 生徒会長がせせら笑った。 「ま、一人だけでも話のわかるヤツがいてくれて助かる」 「すぐに私物をまとめて出て行ってもら…」 「待て」 カイは教卓からひらりと飛び降りた。
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