〈1〉ミステリー研究会、存続の危機

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「そうだ!小学校入ってすぐだったから、覚えてる!学校の周りもパトカーが巡回したり、集団下校じゃなくて保護者が送り迎えしたり…とにかく毎日怖かった」 幼なじみであるカイとの別れ、希望に満ちてるはずの小学校生活に差した、正体不明の暗い恐怖の影。 少し大きくなると、同じ街とは言え、学区からはだいぶ離れた場所で発生した事件だとわかったのだけど、万一を考えて大人達が警戒体制を敷いたのも無理もない。 あたしの怖がりは、その時のトラウマなのかもしれない。
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