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「冗談だよ。学校の近くにどこかアパートでも借りる」
「一人暮らし?大丈夫?食事とか…」
「何とかなるよ」
…ならない、と思う。
カイって話を聞けば聞くほど食べる事に無頓着なんだもの。
「彼女でも作って、ご飯作りに来てもらえば?」
思ってもいない言葉が口をついて出るあたし。
「面倒臭いよ。そうだ、愛莉が来てよ」
「何であたし…」
やっぱり恋愛する気無し…、か。ほっとしたような複雑なような。
しかも今の、「彼女作るの面倒臭いから愛莉が料理して」と聞こえるのだが。カイにとってのあたしの立場って一体……。
小一時間ほど問い詰めたいけど理屈で勝てる気がしない。
「あ、今にも餓死しそうとか、そういう時でいいよ」
自覚はあるんだ……
「さすがにそこまで放っておけないよ。てか、そこはなるべく自分でちゃんとしようよ」
「一日一食は学食で摂れる計算だし、それに緋色も休みの時には来てくれるって言ってたし」
……緋色さん、何だかんだ言って過保護なんじゃないのかな?
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