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放課後。
「アイ、タイヘン!一緒に部室に来て!」
「えええっ?」
すごい剣幕のシエラにいきなり腕を掴まれた。
「い…一体どうしたの!?」
「ワタシのシマで、好き勝手させないアル!アネキ、スケダチしてくれでゴザる!!」
「いやだああああ!!暴力反対!!」
なんだか物騒な予感しかしない。
あたしがシエラに引きずられるように連れてこられた「ミステリー研究会」の部室……校舎の外れの空き教室なのだが……そこでは、ちょっとした騒ぎが起きていた。
漣斗と…同じ二年生とおぼしき男子生徒数人が何やら言い争っていた。
相手の一人は見覚えがある。新任の生徒会長だ…後は見覚えがない。雰囲気や会話の断片から察するに、特進クラスの子達だろう。
「繰り返すが、実体のない『ミステリー研究会』にはこの部室を明け渡してもらいたい」
な、…何だって!?
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