第1章 つながる

14/24
前へ
/70ページ
次へ
「では、改めまして!私は宇月影子(ウヅキエイコ)またの名を月影(ツキカゲ)。しがない物書きで、宇月千陰の姉です」 姉と名乗ったそのお方は、仁王立ちで堂々と自己紹介をしてくれた。 確かに、よく見ると目付きとかが宇月くんに似てる。 「あ、あの私は三上華都です!よろしくお願いします」 何やら、弟子入りするみたいな自己紹介になっちゃったな… 「で?見たらしいな…」 見た… なんの事なのか分からず、頭をかしげてしまった。 「おぉ…本当に気にならないのか…」 「すげぇだろ?俺が思うに、これは出会うべくして出会ったんだと思うんだ!」 宇月くんっぽい人がなにやら興奮している… 「そうだな!代々お前が連れてきてるんだし、そうなんだろう!」 なにやら、おねぇさんも興奮気味だ… 「では、本題に入りたいんだが、いいかな?」 その問いに私は頷くしかなくて… これが、私の運命を変えるともその時は思わなかった。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加