第1章 つながる

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学校について、自分の席に座る。 ラッキーなことに僕の席は窓際。席について早々、窓の外を見る。 人間はこんなにもちっぽけで、明日の自分に何が起こるのかなんて考えていない。 「千陰!おはよう!」 「あぁ」 髪の毛はアシンメトリー高身長男子。 僕よりも背が高い。 「昨日のドラマ見た?」 「何回もいってるよね?僕、あんまりテレビ見ないって」 「そうだな!でも、一応聞いとくの!」 そう言っていつも楽しそうに笑う。唯一僕に無駄な話をふっかけてくる、この男は桧原陽平(ヒノハラヨウヘイ)。 いわゆる、クラスに一人いるお調子者。 「お、おはよっ!」 「あぁ」 桧原の横にふと現れたら小柄な女の子。 この子もまめに挨拶をしてくれる知り合いの一人だ。 確か、三上華都(ミカミカヅ)。 背はかなり低い150あるか、ないか… 髪の毛はふわふわとしたショートヘアー。 その後、一方的に話続ける桧原を軽く無視して、時を過ごした。
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