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「ちょ、おまっその三人はなんで生きてるんだよ。見つかってないだけか?」
「いいや、違うよ。その三人は余りにも強力すぎるダンジョンを創り上げてしまい、遂には攻略はおろか、ダンジョンに入ること自体が英雄によって禁止されてしまったんだ。」
なるほどね、それはそれは…。
面白いじゃねえか。
「ちなみにどんなダンジョンなのか聞いてもいいか?」
「う~ん。本当は自分で調べて欲しいんだけどね、まあ君にはデスゲームに参加してもらうわけだし1人だけ話すから参考程度に聞いてね。」
へいへい、
「その子は元々の世界では歴戦の傭兵だったらしく、罠の配置や兵士(モンスター)たちへの指示が完璧なのさ。ちなみに階層も多くて現在は78層まであるらしい。しかも階層が増すごとにモンスターがどんどん強くなって行くから英雄達でも途中で引き返したみたいだよ。」
「なるほど、ダンクリの能力で成り立ってるダンジョンか」
「質問はこれでおしまい!じゃあどっちにするか決めてくれるかな?」
これはほんの序章に過ぎない。
君には異世界で様々なことが起こるだろう。
でも僕達は信じてる。
君ならきっとやり遂げてくれるさ、このデスゲームを。
「あえてノってやろうじゃねえか。俺は…
魔王になりゅ!」
……………
……………
……………沈黙が痛いです…。
「ああ、うん。魔王になってくれるんだね。じゃあ一つだけ願いを叶えてあげるよ。」
「マジで!」
「うん、ほんとほんと。不老不死とかでもいいよ。君は絶望的な状況を知った上で魔王になってくれるわけだし。」
「なら俺の願いは一つだ。俺のお願い、それは
一冊づつでいいから三千世界全ての本をこれから行く世界に送って欲しい。俺が読めるように言語も変えといて。」
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