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~練習中~
「ふぅ、だいぶ上手になりましたわね。これなら海まで飛べるでしょ」
練君、実は練習中にチノ様のスカートの中を覗いてしまい現在罪悪感に潰されそうになっています。
「そ、そうですね。」
「覇気のない殿方は嫌われますわよ?」
ヘタレは所詮ヘタレなんですよ、と言えるわけもなく沈黙を貫く練君
「もう少しでお昼だから海でサンドイッチでも食べましょうか。お腹が空きましたわ。」
「お嬢様、サンドイッチでございます。決して振り回さぬよう、お願いいたします。」
この執事さん気配がなかったんですが…凄まじい腕前だ…。
*練君はど素人です
「さてれんちゃん、海いきましょ。落ちそうになったら私が助けて差し上げますから。まず私が行きますわね。」
「僕も頑張りますかね、そいっと。」
時間は正午前。2人はこれから先何が起こるのかも知らずに海へ向かった。
~一方~
「はぁ、今何時なんだ?つーか腹減った。魚食い飽きた。肉、肉が食べたい」
ちなみに本は数十回読んだらしい、それほど人がいない孤島は暇なのである
食料はそこら辺に魚が沢山泳いでいるので手掴みでいけるようだ
「本も流石に読み飽きたしな、救済処置とかないのか?もう一回洞窟覗いてみるか…。」
洞窟内は少し湿気が溜まっているが、イラつくほどではない。ましてや本を海風に晒さないようずっと洞窟に置いてある
「なんだこれ?本の栞か?」
拾ったのは1枚のプリンタ用紙、そこには読めない文字が書いてあった。
「この世界の文字なのか…? 」
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