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「なら何をしましょう?」
「ん、どうしましょうね。的当てとかはいかがでしょうか?」
「的当て?でも的も弓も無いですが…」
ましてやこの暑さ、灼熱のせいでとても集中出来ないだろう
そこはチノ様に考えがあるのか、今にも飛行機が飛び立ちそうな胸を張っている
「何か失礼な事を考えております?」
イイエナニモ
「まあいいでしょう、的と弓はここにありますわ!」
見ればチノ様の愛らしい手には真ん中に100と書かれた的とパースエイダ○(パースエイ○ーは銃器この場合は拳銃。)を持っていた
「チノ様銃はやめませんか?」
「何故ですの?カッコいいじゃありませんの」
いえ、我々には世間体(画面の前のお友達)があるのです。
「とりあえず、銃はやめませんか?僕は弓射ってみたいです!」
「んー、レンちゃんがそう言うなら弓にしましょうか。ではレンちゃん!この的を持ってて下さいね」
え
「まさか僕が的を持ってチノ様が射るんですか!?」
「そうですけど、なにかご不満でも?」
「いえ…ちょっと怖いかなーと。思いまして」
不安そうな僕をよそに、チノ様は自信満々に胸(暁の地平線)を張りながら、
「大丈夫よ!」
なにをもって大丈夫と言い切ったんでしょうか?明確な証拠が欲しいと思います。
ですがそれを言ってしまうとチノ様を怒らせてしまう気がしたので僕は心の奥に封印した。
「じゃ、行きますわよ~!!」
「はーいいつでもどうぞ」
砂浜で20メートルほど離れて僕は今頭の上に的を構えている
キリキリキリキリキリ
チノ様が弓を引く音と
キリキリキリキリキリ
僕の胃の音が重なっている気がする…
「3、2、1。ゴー!!!」
チノ様が放った矢は大きく弧を描き……
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