第三章

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蒸し暑い部屋。 ぼんやりと見える、目つきの悪い男の顔。 キスが落ちてきた。 そこから先は、あまり記憶がない。 どうやら自己防衛機能が働いて、恥ずかしい記憶を消してくれたみたいだ。 良かった。神様。 でも、事実は事実で。 後から薄ぼんやり思い出しては、頭の中がショートしそうになった。
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