プロローグ

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「……以上の四名だ」 うわーと、他の部員たちから歓声が上がる。 「今年はすげぇメンバーだ。これ、全国行けんじゃね?!」 その人は輪の中で無邪気に笑っており、周囲から肘鉄を食らいながら祝福をされていた。 彼がアンカーだ。 アンカーは足が速いだけでなく、勝負強さや、信頼関係が必要になってくる。 俺は、第三走だった。 一番、精神的にきつい中間走者である。
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