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「相変わらずの女好きですね。恋人はいないんですか?」
「ぐっ……」
真顔で訊かれて、言葉を詰まらせる。
実のところ、女はもう散々だ。
もちろん、もう二度といらないとはいわないが、当分いらないくらいには打ちのめされている。
そのせいで、せっかく入社をした会社だって辞める羽目になった。
真木は悪くない……けど、ふっと鼻で笑われてカチンときた。
「お、お前の方こそどうなんだよ。どうせより取り見取りなんだろ? いいよなぁ。イケメンは女に不自由しなくて。俺なんて女も金も年中不自由だよ。もしかして合コンなんてやってんの? まあ、やってても誘ってなんて言わないけどな。俺、金ないし」
一気に捲し立てると、きょとんとした顔をされる。
金がないのを二回も強調してしまった。恥ずかしい。
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