第1章

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【参】 なんやら、楽しそうに笑って唄までうたいだした。 わしは、あきれるしかなくて洗濯かごを手に川へと向かう。 いつものように洗濯をしておると、なんだか聞きなれない音がしながら、川上から 紅いもんが流れてきた。 近くまで来ると、どうやら桃のようで…………。 お爺さんの褌を流さないように岩にかけ拾い上げた。 拾い上げて驚いた。両手で抱えても落ちそうなほどの、これまた大きな桃。 なんとか、担いで家に戻ると ……… まだ、お爺さんは楽しそうに唄っておった。
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