第2章

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アリスside 「アリス!今までのお詫びも込めて今夜僕の部屋に来ないかい?」 「いや、俺の部屋に来いよ」 本当に嫌になるわね 男って性欲しか頭にないのかしら まとわりついてくるオスどもにうんざりしながら教室を出ると 「アリス!助けて!」 ピースが私の腰にしがみついて私の後ろに隠れてきた 目の前には 「グルルル…」 口の端から火の粉を散らせたカスケードの使い魔がピースを睨んでいた 「やりすぎたってば!ごめんって!」 ピースはしきりにバーンリザードに謝っている 「ちょっとピース?貴方の何したのよ」 「ちょっとくすぐっただけだよ」 笑いながら話しているけど結構危ない状況なんじゃないかしらこれ 「ガゥ!」 バーンリザードが吠えてジリジリと近づいてきた 「悪かったって!俺だって服が結構燃えたんだからおあいこな!?なっ!?」 バーンリザードは少し唸った後炎を溜めるのをやめた 「わかってくれて助かったよ!」 そう言ってバーンリザードに抱きつくピース また怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしていたけど普通にじゃれ合っていた 「じゃあみんなまたなー!」 他の使い魔とじゃれ合うなんて本当に何者なのかしら…
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