第1章

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「あぁ!あるね!まず第一に使い魔の寝床くらいちゃんとしやがれ!それにその態度!イライラしてんのはしょうがないとして俺に当たんじゃねぇ!そんでもって使い魔を主人の言うことに素直に従う道具かなんかと勘違いしてんじゃねぇ!わかったか女ぁ!」 言いたいことはとりあえず言った 「なんだよ」 女が俺の顔をじっと見てきた 「反論あんのかよ」 そしたら涙目になって叫んだ 「あんたに何がわかんのよ!魔力がないからって虐められて!やっと私のパートナーが召喚できると思ったらあんたみたいな平凡そうな男で!それに私を虐めてるカスケードの使い魔と仲良くしちゃってさ!あと私の名前はアリシェーラよ!女って名前じゃないわ!」 「そうか…悪かったな。怒鳴っちまって」 「ふん!」 鼻を鳴らして背中を向けられた 「…っ……グス…」 泣いてんのか… 俺に向けられた背中は震えていた さっきとは打って変わって今にも崩れそうで 弱々しくて 誰かが護ってやらないとそよ風にすら負けそうだった
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