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「…っ!…何よ!同情してるつもり!?」
後ろから抱きしめてやったら振りほどかれて振り向いて泣き顔のまま怒鳴られた
「同情かもな。けどな目標もなくフラフラと生きてきた俺からしたらお前はすげえ奴だと思う。絶望を突き付けられても負けねぇで今日までやってきたんだろ?」
アリシェーラは何にも言わないで俯いている
「そんなお前に呼ばれた俺が何もしないわけにはいかないだろ。安心しろ。俺はそんじょそこらの奴には負けない。」
「でも…」
泣き虫な奴だな
全然泣き止む気配がないし弱々しいままだ
「…ふぇ?」
そんなアリシェーラがどうしてもほっとけなくてさらに強く抱きしめた
「俺はお前の使い魔だ。だからお前のものは俺のもの。お前の痛みも全部俺のものだ。俺がお前を守る。いつだって側にいる。だから泣くな。俺はまだお前の怒った顔と泣いた顔しか見てない。笑顔を見せてくれ。…な?」
これで泣き止んでくれるか?
「…グス」
アリシェーラは俺の顔をじっと見た後俺の胸に顔を埋めて泣き出した
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