第1章

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「わぁ、らんらん蛍がいっぱいだ。」 鏡の前で虫眼鏡を見るとおしりと目を赤く光らせる蛍が飛んでいました。 「よく知っているわね。」 「だって、見えない虫の本何回もよんだもん。眠れなかった子に集まってくるんでしょう?」 「そうよ。虫眼鏡持って行きなさい。」 「えっいいの?この虫眼鏡お母さんが大事にしていたものでしょう。」 「今日から健太郎のものよ。はいお弁当よ。いそがないと遅れるわよ。」 「ありがとう。」 「健太郎、車には気を付けるんだよ。あと知らない人には・・」 「ついていかないよ。お父さん、僕もう4年生だよ。あっ、遅れちゃうよ。行ってきます。」 「いってらっしゃい。」
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