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そこには沙織の背丈よりずっと高いたくさんのひまわりが咲いていました。
『入り口』と書かれた看板がありました。
「ここがひまわり迷路だよ。」
「すごい!早く入りたいよ。お兄ちゃん。」
入り口に立っていたおじさんが「3名ですね。ではいってらっしゃい。」
と、おじさんの笑顔を背に迷路に入りました。
しばらく歩いていると道が3つに分かれていました。
「よし、ここからは、分かれて競争だ。」
「負けないぞ。」
「私も。」
「よーいドン。」
沙織は右に行き達也は左、健太郎は真ん中の道を走り出しました。
健太郎はへとへとになったころ出口が見え最後の気力でゴールしました。
「よし、僕が一番だ。」と思ったら
横から沙織が出てきて「残念でした。私が1番だよ。」
健太郎はがっくり肩を落としました。
達也がなかなかでてきません。
出口のおばさんに友達が出で来ないことをはなすと沙織と一緒に待ってくれることになりました。
健太郎は迷路の中に再び入り、虫眼鏡を取り出し覗いてみると、トンボが何かを落としながら飛んでいました。
よーく見るとひらがなの“ん”健太郎はびっくりしました。
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