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ドク、ドク、ドク
鼓動が大きく鳴って、うるさい
掌にじわりと汗をかく
「もう体調良いのか?」
尾城が聞いてきた
「..あぁ」
それに俺は短く返した
いざ、面と向かうとうまく言葉がでない
早くしなければと思うほど余計声が上手く出ない
「にしても、こんな時間にどうしたんだ?みんなもう帰ったぞ」
俺もそろそろ帰るかな、と尾城が立ち上がる
「尾城!」
俺の声に鞄を取ろうとした尾城が振り返った
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