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尾城が意気揚々と前を歩き出した
「...」
尾城が俺の顔を覗き見た時
その顔が心配そうに見上げてきて
心配そうに俺を真っ直ぐ見る目が
『 好きだ 』
あの時の目と重なった
ドクッ
心臓が大きな音を挙げて、気付いたら尾城を叩いてた
それは今も止まらなくて
「..なんだよ、これ.」
胸に手をあてそこの服を握り締めた
「ヤバい、病気かも」
まるで何かに言い訳するように俺は呟いた
「おーいっ、早く来いよ!」
気付いたら距離が結構離れていたようで、尾城が振り返りこっちに手を振る
「今行くっ!」
俺は謎の動機を振り払うように尾城のもとに駆け出した
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