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『わかるよ』
夕の言葉が水みたいに俺の胸に染み込んできて
「っ!」
俺は夕の背中にしがみついた
「..痛い.」
「うん」
「痛いんだよ」
「そっか」
夕は俺を抱き締めた手で背中をポンポンと優しく叩いてきて
もう、我慢なんてできなかった
「うっ、く、ごめんゆう」
「いいよ」
「うぅ、ひっ」
夕の手があたたかくて
安心して
涙が止まらなかった
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