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「昨日どうしたんだよ」
尾城、不機嫌だ
目付きが鋭く俺を睨んでいるみたいだ
「あー、調子悪くて苛々してたんだわ」
俺は朝考えた言い訳をいう
そうすると尾城は怪訝気に眉を潜める
「だからマスク着けてんの?」
「うん、昨日は本当に悪かった」
俺は頭を下げながら顔の前で手を合わせ拝む
頼む、騙されてくれ
「ふーん、まぁいいけど」
尾城はそういうと俺に背を向け教室に向かって歩き出した
よかった
尾城、妙に鋭いとこ有るからバレるかと思ったわ
俺は胸を撫で下ろし、尾城の背中を追うように教室に向かった
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