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「オーイ、どこ行く所(^O^)/」
ギラノ「ビクッ!ビクビクビクー!」
声の主はギラノの勤める介護施設の職員であった。ギラノ「あ、ああ、ちょっと街まで、、」
「そっかー、じゃあねー
女の車は走り去っていった
ギラノ「バカヤロー!気安く声掛けんじゃねー糞あま!ビビらせやがって!心臓がけつから飛び出るかと思ったじゃねーか!アホっぽい女が!、フゥ、、」
ギラノはポケットに手を入れた。
「!!」「あ、アレ、、いちにぃ、さん、、三万?あれ、三万だっけ、あれ?四万だったような、あれ?わかんね!あれ!いくら持ってきたかわかんねー!
ギラノはハッとした表情で口に手を当てた。 「・・まさか・・落とした、・」
ギラノは混乱していた、実際にはギラノが持ち出してきたのは三万円であった。しかし家を出てからギラノは タクシーが来ない事、職場の女、パチンコ屋、様々な考察が行きみだれそれがギラノに札の枚数を忘れさせたのだ。
「わかんねーよ!ちきしょー!まぁ、でも多く入れとく分にはそれほど怪しまれないはずだ、仕方ねー、一万マイナスだ。」多く入れておく分には怪しまれない。まさにその通りである、人間は都合のよい生き物なのだ、銀行の残高、給与明細、少ない、少ない、少ない事に慣れている。いつも思う「こんなに少ない訳がない」と、たまたま給与が多くても、たまたま銀行の残高が多くても、「あ、なんかいつもより多いみたい、ラッキー。」と受け入れてしまう。
都合のいい違和感は大歓迎なのだ。
しばらく後、ギラノはタクシーをつかまえホールに戻った。
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