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ギラノは漫歩が現れた時点ですでに心が折れていたのだ。漫歩より早く大当りを引いたギラノは念願が成就され偽りの勝利を味わっていた。もしも漫歩がこの事態を作為的に造り出したのならば見事としか言いようのない策士である。ギラノの目を自分に向けさせている間にも着々とギラノの血液は目の前のモンスターに吸い取られていくのだ。しかし現在、漫歩自身も着々と投資がかさみかなりの量の血液を吸い取られ、ただ事でない面 を披露している事から作為的であるにしろそうでないにしろ漫歩自身も無事にはすまないのである、スーサイドアタック、自分の生命を賭けて悔いはない、それ以上価値のあるもの。ありがたい、ありがとう。ギラノは涙をこらえた。
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