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時は流れある秋の日、、 居酒屋 倉介でバイトしていたギラノの元に一本の電話が入った。 電話の声は女だった、、 「奈芽が!奈芽が死にそうなの!」
ギラノ「はぁ~?パイナップルがなんだって?」 「違う!今病院で!奈芽が死にそうなの!」 ギラノ「なななななんだって?ど、どこに病院だ!」
「私たち!結婚したの!、、、
スイマセン、俺ちょっと友達死にそうだから行きます、
店長「なにいってんだお前!店まわんないよ!」
ギラノ「、、すいません、行きます」
店長 おいギラノー!ホントにいっちゃったの?おーい!
小雨が降る中ギラノは力無く走りタクシーにのった、出来るだけ早く、一秒でも早く着きたかった。しかし道路に個人の情緒は関係なく渋滞に差し掛かってしまう、、ギラノはふと窓の自分を見ると冷静に考える、急いだってダメなものはダメなんだ、、俺は走れメロスじゃないんだ、、火事で家が全焼してると言われた人々は急ぐ理由がどこにもない、、急ぐ時は、いつでも幸せのために急ぐのだ。
病院につくと奈芽の妻(後のギラノの嫁)がなきくずれていた。奈芽は集中治療室で予断を許されない状態だ、、、、俺外でタバコ吸ってくる、、 病院の外には離れの喫煙スペースがあった。ギラノが喫煙スペースに行くと一人の小柄な中年(後のギラノの義父)がタバコを吸っていた。中年はギラノに気付くと軽く会釈してきたのでギラノも軽く頭を下げた。 中年「 つらいな、、」 ギラノ 「、、僕たち、人の不幸が大好きなんです、へへ、だけど、いざ自分らがこうなると悲しいものですね」 ギラノは大長編ドラえもん、のびたの鬼眼城に出て来るバギーのような喋り方でしゃべった。
あ、俺電話しなきゃ、
ギラノは奈芽の友人でギラノの友人でもある満歩健介に連絡した。
ギラノ「ああ満歩か、、 ちょっと奈芽が死にそうだから今から来てくれ、、。」
ギラノは力無く用件を伝えた、、ギラノが力無く話すのは理由があり満歩と言う男はギラノに幾度となく騙されて来たため
警戒心が強くなっていた、嘘と言う名の抗生物質に免疫がついた細菌のように、、満歩「お前さぁ、、、今何時だと思ってんだよ、もういい加減にしろよ、」
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