round5射幸

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round5射幸

惨敗から一週間が過ぎたある日、ギラノは家でゴロゴロしていた。そしてたまにあの時のえがいた勝利の妄想を思い出すとジタバタと手足を動かした。しかしもう一方でギラノは、もうギャンブルはやめて平穏な生活に戻ろう、、とも考える様になっていた。 ギラノの妻「あんた今日どうすんの?」 ギラノ「、、そうね、、喫茶店でも行って来るよ」 「じゃあここに三千円置いておくから行って来なさい、全部遣ったらダメよ。」 ギラノ「・・・・・・・ああ」 「それじゃあ戸締まりはしっかりね、、」ガチャ 妻が出て行くとギラノは勢いよく起き上がり机の上の札を確認した。 ギラノ「いち、にぃ、、サン、、やったぁ!三千円ある!ウヒョー!」 ギラノの心に再び火がついた。かりに妻が置いていった金額が千円ないしは二千円だった場合、ギラノに闘志がわく事は無かっただろう。千円-不安、二千円-まだ不安 三千円-もしかしたら! そして三千円という金額は甘デジを打ち大当りを引いた、と言うのにかなりリアリティのある金額である、そしてそれを足掛かりにミドルタイプに移行し勝利をえる、という作戦は現実的に十分可能性のある作戦である。しかしされど三千円、たかが三千円でもある、当然ながら勝負も早いのだ。 ギラノはホールにつくと沖縄海甘デジに座った。 「さてと、まぁサクッと出しますか!」 ギラノは千円札を投入し打ちはじめた。 15回転目、ノーマルリーチ図柄⑦ 「クソが!泡もでねーのかよ!まわんねーしよ、」 ギラノが二千円目を投入しようとしたその時、再始動で大当り。 「イャーーホーィ!ヒュー!ブラボー!みたか!復活!糞クソクソクソ!おまえらみんな糞!俺みたいにアマデジからせめるのがベターなのよ!ヒョーイ!」 ギラノは舞い上がった、、がその大当りも単発、すぐにのまれてしまい二千円、三千円とつぎ込み終了、ギラノ所持金を失う。 ギラノ「ば、ばかな、こんな事って、、クソが!だいたいいつも連チャンしてくれんのによ!遠隔だ!この店は遠隔だ! ギラノは店を飛び出した 。ここで重要なことは何故ギラノは三千円で勝負に行けたか?というところである、ギラノが勝負にいったのは妻の貯金箱という膨大なバックアップがあったからにほかならない。
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