恋の病は・・・Second Season~冬~

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彼の部屋のベッドの端にちょこんと座り、気まずそうに俯く私。 「それで?宴会を監視しに来た上にスタッフの前で派手なパフォーマンス。どう言うつもりだ?」 彼は正面のクローゼットにもたれ掛かり、呆れ果てた様に大きな溜め息をついた。 主治医を変更したと言えど、あの病院の医師と患者と言う立場に何ら変わりはない。 もし、病院関係者に私達の関係を知られたら…… 「一回り以上も年下の患者に手を出した」と、蔑んだ目で噂され、医師としての品性を疑われるかも知れない。 酔いが醒めて行くにつれ、自分がしでかした事の重大さを自覚する。 「…ごめんなさい。本当はあんな事するつもりじゃなかったの。でも私、心配で仕方なくて……」 「一体、何が心配なんだよ」 「…友達から聞いたの。医療関係者の忘年会は…その……乱れまくるって…」 「はっ?」 「浮気や不倫なんて当然の事で……だから私、先生もそうなったらどうしようかって、考えてたら居ても立っても居られなくなって…」 ばつが悪そうに語尾をもごつかせ、上目遣いで彼を見る。 「はぁ?何だそれ。くっだらねーなっ」 吐き捨てるように言って、彼は眉間に縦軸を刻んだ。 「くだらないだなんて…ヒドイっ。…本当は、私を彼女にしたこと後悔してるでしょ?嫉妬してあんな馬鹿な事をして。私じゃ先生に不釣り合いだから…」 彼の瞳から逃げ出して、悲観に満ちた声を漏す。
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